D.O.Penedès インフォメーション
–原産地呼称統制委員会創立:1960年
–主要ブドウ品種:
白:Xarel.lo、 Macabeo、 Parellada、 Chardonnay、 Garnacha Blanca
黒: Garnacha、 Ull de Llebre (Tempranillo)、 Cariñena、 Cabernet Sauvignon、Merlot、 Monastrell
–面積:18.376 ha
–平均年間降水量:
–気候:地中海性気候。全体的に温暖で気温の温度差が緩やか。海沿いのBajo Penedèsから標高700mほどのPenedès Superior まで広大に広がる産地で、気候も多様。Penedès Superiorはより気温差が大きく、冬は厳しく、遅霜の危険性もあります。
–土壌:沿岸部では砂地で、高度が上にいくほど石灰岩が多くなり、全体に水はけのよい土壌。
–ワイナリー数:170
–歴史や特徴:バルセロナの南約40キロメートルにあるビラフランカ・デル・ペネデスを中心に広がる産地で、ローマ人の足跡が色濃く残り、古くからぶどう栽培とワイン造りが行われてきました。カバの中心的な産地として有名であったペネデスで、スティルワインの産地として生産が本格的になったのは1970年代に入ってからです。当時、この地方で造られていたランシオ(酸化させた)タイプに飽き飽きしていたトーレスなど一部の革新的な生産者が、新しいスタイルと高品質なワイン造りに挑戦を始めました。このため、スペインでいち早くステンレスタンクや温度調節装置を導入するなどの醸造所の近代化や低温発酵、酵母の改良、オークの新樽による発酵や熟成、瓶熟成の重視など、技術の革新をほかの産地に先駆けて行いました。また、ぶどう畑では積極的に外来種や新栽培方法を取り入れるなど、さまざまな投資が行われました。気候条件によって、地中海沿岸の平野部に広がるバホ・ペネデス、平均海抜200メートルの中間部のメディオ・ペネデス、平均海抜700メートルの小高い内陸部のより涼しい地域ペネデス・スペリオルの3つのゾーンに分かれています。
最近は酸味の生きたフルーティな味が好まれるので、シャルドネ、ピノ・ノワール、チャレッロ、テンプラニーリョの栽培が中心となっています。造られるワインは赤、白、ロゼとヴァラエティ豊かで、単一の品種から造られたり、あるいはブレンドされる場合もあります。ロゼと白ワインは若飲みタイプとして売られることが多く、赤ワインはオークの小樽で熟成されるのが一般的です。国際品種が多く栽培される産地ですが、土着品種であるチャレッロ、マルバシア・デ・シッチェス、スモイなどで個性的なワインを造る小規模な造り手も増えています。
–ヴィンテージ評価:
2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 |
E | VG | VG | G | VG |
(E : Excellent 素晴らしい、VG : Very Good 大変良い、G : Good 良い、R :
Regular 平年)
–郷土料理やグルメ:ペネデスの地に昔から育てられている家禽・野禽類が有名です。胴体が黒く頭の先からくちばしが赤色をした pato mudo という鴨や地鶏の黒鶏 Gall Negre del Penedès など。スペイン固有品種のアーモンド Marcona を使ったお菓子なども。
訪問可能ワイナリー
◆ Albet i Noya
◆ Alemany i Corrió (アレマイン・イ・コリオ) – 車 or 電車で行く半日ツアー
◆ Can Ràfols dels Caus
◆ Castellroig
◆ Celler Credo
◆ Mas Candí
◆ Parés Baltà(パレス・バルタ) – 車で行く半日ツアー
【DO ペネデスに属さない同エリアの生産者】
◆ Els Jelipins
宿泊施設
Barraca entre Vinyes(バラカ・エントレ・ビーニャス) – Vilafranca del Penedès (ビラフランカ・デル・ペネデス)
レストラン
Cal Ton (カル・トン)– Vilafranca del Penedès (ビラフランカ・デル・ペネデス)
La Cava d’en Sergi (ラ・カバ・ダン・セルジ) – Sant Sadruní d’Anoia (サン・サドゥルニ・ダノイア)
L’Ànima Bistrot (ラニマ・ビストロ) – Vilanova i la Geltrú (ビラノバ・イ・ラ・ジェルトゥル)
La Posada (ラ・ポサダ)– Sant Pere Molanta (サン・ペラ・モランタ)
周辺の観光地