D.O.Q Priorat インフォメーション
-原産地呼称統制委員会創立:1954 年
-主要ブドウ品種:
白 : Garnacha Blanca, Pedro Ximénez, Moscatel de Alejandria, Xarel.lo
黒:Cariñena, Garnacha, Garnacha Peluda, Syrah, Cabernet Sauvignon
-面積:1,901 ha
-平均年間降水量:
-気候:地中海性気候
-土壌:ぶどう畑はごつごつとしたスレート状の岩の険しい斜面にテラス状に切り拓かれています。ぶどうの根は地中深くまでわずかな水分と養分を求めて伸びていかねばならず、また昼夜の気温差が大きいために、凝縮した風味の赤ワインが造られます。
-ワイナリー数:99
-歴史や特徴:バルセロナから南西に150kmほどにある山間の秘境。プリオラートの名前は 12 世紀に建てられワイン造りを発展させたカルトゥジオ修道院が造るワインで有名でした。修道院では、ぶどうの収穫は10月からと決められていたため、15から16度という高いアルコール度の、濃厚な色と風味をもつ赤ワインが造られ、中世期にはその長旅に耐えるクオリティからローマなど様々な国に輸出されていました。しかし、苛酷な土地から若者が次々に去り、プリオラートのワイン生産はしばらく衰退の一途をたどり、この地域も過疎化が進む一方でした。しかし、1970 年代後半にこの地に魅了されやって来た造り手たちが新しいワイン造りに情熱を傾け、従来からある古樹のガルナッチャやカリニェナにカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーをブレンドし、濃厚かつ洗練された高品質なワインが造られるようになったのです。これらのワインは世界を驚かし、改革を進めた「4人組」は一躍スター醸造家となりました。彼らのあとを追い、よその地区からも大小の生産者が進出し、新たなワイナリーが次々に興されました。山間の斜面の畑など作業が困難で機械化が不可能な環境で、世界的にも高い品質の赤ワインを生む話題の産地として、熱い注目を浴びています。プリオラートは小さな産地ですが、北と南とでは土壌や気候が明らかに異なります。近年では、それぞれのエリアの特徴をつかむ研究が進み、この土地本来の品種、ガルナッチャとカリニェナのみを使い、テロワールの多様性を表現すべく、アルコール度を押さえ、抽出し過ぎず、緻密でエレガント、土地やブドウの個性をより表現するスタイルのワインを造る若手の造り手たちが出、いわゆる二次改革がおこり、プリオラートは更に進化を遂げています。また、素晴らしい白ワインも生まれています。
-ヴィンテージ評価:
2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 |
E | G | VG | VG | VG |
(E : Excellent 素晴らしい、VG : Very Good 大変良い、G : Good 良い、R :
Regular 平年)
-郷土料理やグルメ:Truita amb suc (ほうれん草や塩ダラを使った煮込みトルティーリャ)やうずらのエスカベチェを使ったサラダ、山の幸・海の幸(キノコや肉、イカなどの魚介)を使ったお米料理、イノシシのプリオラート赤ワイン煮込みなど。
訪問可能ワイナリー
◆ Celler l´Infernal
◆ Celler Vall-Llach(セイェル・バィ・リャック) – 車で行く訪問プラン
◆ Cellers de Scala Dei
◆ Clos del Portal
◆ Clos Mogador(クロス・モガドール) -車で行く訪問プラン
◆ Familia Nin Ortiz
◆ Ferrer Bobet(フェレール・ボベ) – 車で行く訪問プラン
◆ Mas Martinet Viticultors
◆ Terroir al Límit
◆ Viticultors Mas d´en Gil
◆
宿泊施設
Cal Compte (カル・コムタ) – Torroja(トロジャ)村
Cal Llop (カル・リョップ) – Gratallops(グラタリョプス)村
レストラン
El Celler de l’Aspic (エル・セイェル・デ・ラスピック) – Falset (ファルセット)